



2019年3月に発売されたZenFone Max(M2)は、同時期に発売したZenFone Max Pro(M2)の下位版ではあるものの、大容量バッテリーやAI搭載の高性能カメラ、それに大画面が特徴的のSIMフリー端末です。
ASUSにはMaxシリーズが多いですが、ZenFone Max(M1)のセカンドシリーズにあたり、性能もさらに進化しました。
そんな人気機種のZenFone Max(M2)を、実際に使ってみてレビューとして紹介します。
目次
ZenFone Max(M2)のスペック

まずはZenFone Max(M2)のスペックを紹介します。
項目 | スペック |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約76.2×158.4×7.7mm |
重量 | 約160g |
ディスプレイ | 約6.3インチ(2,280×1,080ドット)、IPS液晶 |
カメラの画素数 | アウトカメラ(約1,300万画素数)※メインカメラ、(約200万画素数)※深度測定用 インカメラ(約800万画素数) |
バッテリー容量 | 約4,000mAh |
OS | Android8.1 |
メモリ | 4GB |
CPU | Snapdragon 632(オクタコアCPU) |
容量 | 32GB ※microSDXCカードで最大2TBまで可能 |
SIMカード | nanoSIM×2 |
防水・防塵 | 非搭載 |
Bluetooth | Bluetooth4.2 |
Wi-Fi | IEEE802.11b/g/n/(2.4GHz帯) |
対応バンド | LTE(Band1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28/38/41) CDMA(Band1/2/4/5/8/19) |
生体認証 | 顔認証、指紋認証 |
Felica | 非搭載 |
NFC | 非搭載 |
ワンセグ | 非搭載 |
ワンセグチューナー | 非搭載 |
付属品 | micro USB、ACアダプター、ZenEar |
ZenFone Max(M2)はSIMフリーであるため、ドコモ・au・ソフトバンクのすべての回線でOKです!
Android8.1ですが、4メモリでCPUもSnapdragon 632(オクタコアCPU)であるため、性能もまずまずです。
特にメモリとAndroidのバージョンは、上位版のZenFone Max Pro(M2)と同じであり、それにCPUもほとんど変わりません。
機能面を見ると、SIMフリー端末でもスタンダートになったW認証(顔認証と指紋認証)を搭載しているため、セキュリティ面も高いです。
ただし、SHARPなどに搭載しているFelicaや防水・防塵が非対応、他にワンセグも非対応です。
これはZenFone Max Pro(M2)でも共通のデメリットであり、機能面では他社よりやや劣ります。


ZenFone Max(M2)の特徴

ZenFone Max(M2)の端末価格は、約26,500円です。(販売店によって変動があります)
上位版のZenFone Max Pro(M2)と比べると、約9,000円ほど安いのに性能があまり変わらない!
だから、コスパの良いミドルレンジモデルということで、評判です。


大画面なのに軽くて使いやすい

ディスプレイは約6.3インチ!手の平がスッポリと入るほど、やや大きめのサイズになります。
それなのに、重さはというと約160g!
数値だけを見ればパイナップルやi Pad(第5世代)と同じ重さであるため、とても重いイメージが湧きます。
しかし、実際はコンパクトな形状ということもあって明らかに軽い感じがしました。(片手でも持っても全く疲れない)
最近のSIMフリー端末をみると平均で約170~180gであるため、約10gほど軽いです。





側面上には、マイクロホン/ヘッドホンジャック(大きな穴)あります。
動画や音楽を聞く時には、ヘッドホンをこの穴に挿し込めばOKです!
ちなみに、その横にある小さな穴はマイクです。

ZenFone Max(M2)を購入すると、ヘッドオンが付いてきます。
さきほど紹介したヘッドホンジャックに挿し込めばすぐに使えるため、別途購入する必要もありません。

ZenFone Max(M2)の背面は、ダブルレンズのカメラが縦に配置されており、約1mmほど飛び出ています。
その下にはLEDフラッシュもあり、こちらは逆に凹んで配置されています。
さらにASUSの文字の上には指紋センサーがあります。
この丸い円を触ることで、指紋によるロック解除なども可能になります。


ディスプレイの解析度も悪くない

ZenFone Max(M2)の解析度は1,520×720ドット(HD+)であるため、フルHDではありません。
上位版のZenFone Max Pro(M2)では2,280×1,080ドット(フルHD+)であるため、やや劣ってしまうものの、ディスプレイを見たら十分に綺麗です。



こちらはZenFone Max(M2)のホーム画面(初期設定画面)になります。
電話、メッセージ、Gメール、Google、カメラが固定配置されており、Google関連のアプリやフォト、Play ストア、他にもSNS関連のFacebookやMessenger、Instagramも配置されています。
ASUSと表示されているアプリがありますが、こちらは音声レコーダー、FMラジオ、電卓が入っています。
特別なアプリというわけではありません。
デュアルSIM+SDカードも対応している

ZenFone Max(M2)の側面左には、SIMトレイがあります。

付属のSIMピンを使えば、簡単にSIMトレイを引き出すことができます。

ZenFone Max(M2)では、デュアルSIMデュアルVoLTE対応であるため2枚のnano SIMを挿入できます。
さらにSDカードも同時に挿入できるため、外部メモリを使った容量の追加もOKです!
最大で2TBという莫大なデータ容量を保存できてしまうから、長時間の動画や音楽の保存も全然OK!
ついつい保存しすぎても、データ容量が不足してしまう心配も少ないです。


USB TypeCは非対応!micro USBに対応している

ZenFone Max(M2)の側面下には、micro USBの挿入口、マイク、スピーカーが設置されています。特に充電の挿入口が、最近のSIMフリー端末の傾向の1つであるUSB TypeCではなく、旧式のmicro USBに対応している点は、少し残念なところです。

micro USB対応ですが、ZenFone Max(M2)にはmicro USBが付いてきます。
だから、わざわざ別途購入する必要もないから助かります。

さらにACアダプタも付属しているため、micro USBと組み合わせればコンセントでも充電が可能です。
micro USBは挿入口に裏表があるため、差し込み口の向きに注意して接続しないといけません。
この点だけ注意しておけば、USB TypeC対応でなくても不便はないと思います。
ZenFone Max(M2)のベンチマーク

Antutu Benchmarkを使ってベンチマークテストを行ってみました。
ZenFone Max(M2)の総合スコアは103,935!


ZenFone Max(M2)はSnapdragon 632(オクタコアCPU)を使っています。
Snapdragonのランクで判断すると、5段階中4段階くらいの位置づけになり、旧シリーズであるZenFone Max(M1)のSnapdragon 430(オクタコアCPU)と比べれば、大幅に性能が向上しました。
また上位版のZenFone Max Pro(M2)はSnapdragon 660(オクタコアCPU)であり、性能面を比較するとそこまで大きな差はありません。
それに実際に使ってみてもサクサク動くし、普通に使う程度なら全く問題ない機種だと思います。
バッテリー持ちの長さに納得の一言

ASUSはバッテリーの性能に特化したメーカーであるため、ZenFone Max(M2)も4,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。一般的なスマホのバッテリーが約3,000mAh前後であるため、いかにバッテリー容量が優れているかが分かると思います。
バッテリー持ちについて実際に使ってみて検証したところ、LINEやメール、ネットサーフィンや動画を普通に利用してもバッテリー切れが起こるまで約2日程度以上かかりました。この結果から判断すると、もし待受けなどでスマホを触る回数が少ない方は、さらにバッテリー持ちが良いと思います。
AI搭載のカメラ機能で綺麗な写真や動画も楽々撮れる

ZenFone Max(M2)のカメラ機能は、アウトカメラが約1,300万画素数(メインカメラ)+約200万画素数(深度測定用)のダブルレンズを採用しています。
インカメラは約800万画素数でありシングルレンズですが、画素数から判断しても日常生活で普通に使うには悪くはない性能です。

こちらはカメラ機能と動画機能の基本画面です。
右端にあるボタンをタップすることで、簡単に切替ができます。
他にもインカメラの切替、色彩調整モード、設定、アルバムも共通して配置されているため、タップ1つで操作ができます。

カメラ機能と動画機能の基本設定画面になります。
カメラ機能にはセルフタイマーや連続撮影、顔認識や赤目軽減といった便利な機能も搭載しており、他社と同じようにカメラの基本機能はすべて備わっています。
動画機能は画質調整や手振れ補整、他にもホワイトバランスといった機能も搭載しています。
特に画質調整は4Kから480pまで選択できるため、撮影状況に合わせて高画質から低画質まで調整ができます。



カメラ機能には、5つのモードから選択が可能です。
- オート(AIが自動的に最適な撮影に設定してくれます)
- Pro(シャッタースピードやISOなどをを自分で調整できます)
- HDR(明暗の幅を広げ肉眼に近い状態に調整できます)
- スポーツ(動く被写体に適した撮影ができます)
- 夜景(夜間に合わせた撮影ができます)



ZenFone Max(M2)のインカメラは800万画素であるため、画素数だけで判断すると他社と大きな違いはありません。
しかし、美人エフェクトモードという美白調整ができる最強の機能が1つ搭載しているため、女性にとってはとても喜ばれると思います。



美人エフェクトモードで自撮りをすると、シミが多い男性でさえも激変!
ツルツルとした美白に大変身できます。
特に女性が気になるシミや毛穴といった部分も自動補正してくれるため、見た目年齢を一気に下げてくれます。



アウトカメラはダブルレンズによって、被写体の幅の調整から奥行、さらに幅広い色彩など、ミドルレンジモデルに相応しい写真を撮ることができます。
それにAIが搭載されているので、オート機能で撮影をすれば被写体に合った最適なモードが自動で設定されます。

花を撮影すると、メインのアジサイが明るく表現されていて、肉眼に近い状態の写真になります。

立体感のある車を撮影すると、フォルムのメリハリや光沢もうまく表現した写真が撮れます。

建物を撮影すると、明暗の強弱や奥行きなど、被写体と背景のバランスをうまく分けて撮影できます。

夜に撮影してもOKです!
光と影のバランスがハッキリ分かれるため、被写体が陰で消えてしまう心配もありません。

ポートレートを使うと、被写体以外の背景をぼかすことができます。
例えばサングラスを合わせて撮影をすると、奥にあるケースはぼかされ、サングラスがより目立つ写真が撮れます。
しかも、このぼかしは自分でも強度を調整できるため、被写体や環境に合った写真に仕上げることも可能です。


ZenFone Max(M2)のカメラ機能には、AIが搭載しているため、普通に写真を撮るだけで綺麗な写真が完成します。
これだけでも十分満足できるのですが、さらにフィルター機能を使うことで、同じ被写体でも色彩を変化させることで別の写真に早変わりします。
モノクロ、セピア、ネガティブ、ソラリゼーション、ポスタリゼーション、アクア、エンポス、スケッチ、ネオンから選択できます。(動画機能でも設定ができます。)




セピアを使って撮影してみました。
全体的に薄いオレンジ色に変化するため、昭和の古びたイメージに大変身!
一瞬で令和から昭和へタイムスリップした写真になります。

ソラリゼーションを使って撮影してみました。
さきほどのセピアとは違って、ダークに激変!!!
全体的にダークに変化してしまったものの、被写体(サングラスとケース)は白いオーラを放つため、クール度が倍増します。

ネガティブとアクアでも撮影してみました。
ネガティブではダークが強くなる一方で、黒い部分は逆に白色に変化!
アクアでは、水中に入っているような写真になるため、同じ被写体でもイメージが全く違う写真に変化します。


ZenFone Max(M2)はダブルレンズ以外にも、さまざまなモードが搭載している魅力ある機種です。
特に美人エフェクトモードは、加工アプリなしで美白写真を撮れてしまうし、他社にはない機能だから、自撮りをする女性は手放せなくなってしまうと思います。
個人的な感想として、この機種を使って大正解でした!
ZenFone Max(M2)はこんな人がおすすめ


- バッテリー持ちが良いスマホが欲しい人
- 自撮りで美白にしたい人
- ちょっとシャレた写真を撮りたい人
- コスパの良いスマホを選びたい人
- 使う回線にこだわりがない人
ZenFone Max(M2)は、CPUなどの性能やカメラ機能はズバ抜けて優れていません。
特に、毎日大容量の動画やゲームを長時間楽しみたい方やカメラの画質などの性能にこだわりがある方は、あまりおすすめできないため、別の機種を選んだ方が良いと思います。
逆に上記に1つで当てはまれば、使って後悔はないと思います。
\上記に当てはまらない方はこちら/
ZenFone Max(M2)の購入先や価格

ZenFone Max(M2)は、端末本体のみ(SIMフリー)でも購入できるのですが、格安SIMと端末セットで購入した方が割引額が大きいため、とてもお得です。
各社さまざまなキャンペーンで端末セットも割引されますが、その中でもIIJmioでは端末の割引以外にもギフト券も貰えるため、最も優遇される格安SIMとしてチェックしておきたいところです。
格安SIMと端末セットで購入する場合

端末セットは音声通話SIMとセットで契約することになります。
特に月額基本料金は端末代金以外にかかる費用になるため、比較しながら複数チェックしておくと良いと思います。
格安SIMの種類 | 音声通話SIM (月額基本料金) |
公式サイト |
IIJmio ※おすすめ! |
1,600円~ | ![]() |
OCNモバイルONE |
1,600円~ | ![]() |
BIGLOBEモバイル |
1,400円~ | ![]() |
LINEモバイル | 1,200円~ | ![]() |
端末本体(SIMフリー)のみで購入する場合
ZenFone Max(M2)のSIMフリー端末は約26,500円です。
購入時期や品質によっても値段が変わってきますが、ネットで購入すると安く入手できます。
\端末保証が付いてきます/