







- 格安SIMとキャリアとの通話速度の差が分かります。
- 格安SIMが影響される通信速度の要因が分かります。
- 通信速度が遅くなる混雑する時間帯が分かります。
- 通信速度を自分でもある程度解決することができます。
- 通信速度がやや遅い格安SIMをうまく活用することができます。
目次
キャリアより格安SIMの通信速度が遅くなる決定的な理由



格安SIM会社(MVNO)はドコモ・au・ソフトバンクのいづれから回線を借りて運用しており、音声回線(電話回線)や通信回線(データ回線)のサービスを契約者に提供しています。
そのため、格安SIM会社(MVNO)自身が通信設備を1から建設して設備を作っているわけではありません。


またドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りている格安SIM会社(MVNO)は数多くあり、ザッと500社以上という膨大な会社があります。
そのため1社が借りれる回線は部分的であり、すべての回線帯域を利用できるわけではありません。
一般的に通信速度が速い条件としては、多くの回線帯域を借り、通信設備にも投資をして、さらに契約者数が少ない時です。
しかし、格安SIM会社(MVNO)の場合、料金を安くしてサービスを提供する必要があるため、多くの回線帯域を借りれないことや、通信設備に対しても多く投資できないため、キャリアと比べるとどうしても通信速度に差が出て遅くなります。


- キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の場合…約10~30Mbps
- 格安SIMの場合…約0.2~10Mbps
Mbpsの単位から計算すると、約3分の1ほど格安SIMの方が通信速度が遅くなります。


例えばYAHOOなどのサイトを見る場合、読み込みが終わるまでにかかる時間は体感的に比較しても1秒の違いがあるかどうかの世界です。(格安SIMごとに違いはあり)
そのため、よっぽと遅い格安SIMを使わない限りは、思っているより遅くはありません。


格安SIM会社(MVNO)ごとに通信速度も差がある!



格安SIM会社(MVNO)の通信速度は、すべての種類が一定ではありません。
これは格安SIM会社(MVNO)の回線帯域や通信設備も関係しますが、さらに契約者数も大きく影響します。
利用者数と契約者数(ユーザー数)の許容量でも変わる

格安SIM会社(MVNO)の借りている通信回線は、ある一定数の契約者数まで利用できるように許容量が決まっています。
これは5万人利用できる場合もあれば、1万人にしか利用できない場合もあり、格安SIM会社(MVNO)ごとにバラバラになります。
この許容量は多いほど回線にも余裕があり、それに通信環境も安定していてトラブルは起きにくいです。


また、5万人に利用できる通信回線でもすでに6万人が契約していると、許容量を超えているため通信速度は遅くなりやすいです。
だから、必ずしも利用できる許容量が多い通信回線でも、通信速度が速いというわけではありません。


契約者数の増減でも影響が出る

契約者数も格安SIM会社(MVNO)ごとにバラバラになります。
特にCMなどで宣伝しているワイモバイルやUQ モバイル、楽天モバイルなどは契約者数が多いことで有名です。
この契約者数というのは常に一定に増えていくわけではなく、ある時期になると急激に増えることがあります。
特にお得なキャンペーン後の利用月には、注意して下さい。
契約者数が急激に増えることで、通信速度が安定せず遅くなることがあります。



格安SIM会社(MVNO)でも、急激に契約者数が増えた時のために、常日頃から通信回線がパンクしないように通信設備を強化して対策を行っています。
それにキャンペーンなどで急激に契約者数が増えても、もともの通信回線の許容量に余裕があれば、通信速度にも影響が出ない場合もあります。


通信技術の問題もある
キャリアから借りている通信回線そのものにも、通信速度に対して影響が起こることもあります。
ただし、これに関してはドコモ・au・ソフトバンクの回線ごとに仕組みが違いますが、現代の科学技術を比べても設備においてほとんど変わらないといえます。
そのため、この問題はあまり気にしなくても良いと思います。
通信速度の影響は大!混雑する時間帯は避けた方が良い

格安SIMの通信速度は、格安SIM会社(MVNO)そのものの原因以外にも、利用者の使い方でも影響します。
特に端末を使う時間帯は深く関係しており、注意しないといけません。


- 朝7時~9時
- 昼12時~13時
- 夕方18時~19時
- 夜22時~0時
あなたも同じような時間帯に、スマホを利用していませんか?
特に、朝や夕方の通勤時にスマホをいじりながら時間をつぶしたり、食事とスマホを交互に動かしながら使ったりと、何かと使うと思います。
これは格安SIMに限らず、ドコモやau、ソフトバンクユーザーでも同じような行動をするため、どうしても通信回線が混雑しやすいです。

上記の時間帯で全く使えなくなることはないのですが、普段利用している時間帯よりは体感的に通信速度がやや遅くなります。(一部の格安SIMを除く)
人によっては気にならない人もいますが、神経質な方はなるべく混雑する時間帯の使用は避けた方が良いです。

勘違いもあり!通信速度が遅くなる3つの隠れた理由と対策

格安SIM会社(MVNO)が借りている回線そのものは、利用者がいくら対策をしようとしても、自分ではどうすることもできません。
しかし、通信速度が遅くなる原因は自分自身も関係しており、特に勘違いによって起こることもあります。


電波が悪い場所で利用している

最近の通信状況は、昔に比べると大幅に改善されマンション内や地下などといった特殊な場所でも快適に繋がります。
しかし、同じ環境でも一度に多くの方が同時に通信回線を利用してしまうと、電波の受信がうまくいかず通信速度が遅くなってします。
例えば、コンサートやプロスポーツの試合といったイベント会場周辺では、よく起こりやすいです。
そのためできるだけ人ごみの中では通信回線を避けたいですが、できるのであれば少しでも人ごみから離れた場所でスマホを利用すると良いです。


スマホそのものになんらかのトラブルが発生している

ネットや動画の閲覧をしていると、なんらかの自分の動作によってサイトの表示が重くなってしまったり動画が再生しづらくなることもあります。
これは、普通に利用しているだけなのに、自分自身では原因が分からず、突然発生することもあります。
こんな時は、通信速度が影響しているのではなくスマホそのものにトラブルが起きていることが多いです。


スマホが速度制限の状態になっている

基本的に、格安SIMでも無制限プランを除いてデータ通信容量(契約内で利用できるデータ通信量)が決まっています。
このデータ通信容量内であれば、ネットはもちろん動画の再生もサクサク利用できるのですが、データ通信容量を超えてしまうと速度制限がかかり一気に遅くなります。
この速度制限になってしまうと、サイトの表示が遅くなることや動画の再生もできないこともあります。
勘違いして通信環境やスマホの問題と考えてしまう方もいますが、これは単純に速度制限になっているだけです。


そのため、日頃から専用アプリに記載されている自分のデータ通信容量をチェックすることが大事です。

また格安SIMには高速通信を抑える専用のアプリがあり低速モードやターボ機能を使って、データ通信容量を消費させないこともできます。
このような専用アプリは速度制限対策にはとても効果的ですが、うっかりいじってしまい低速に設定していると通信速度が遅くなります。
便利なアプリですが、こんな落とし穴もあるため注意しましょう!


【結論】格安SIM会社(MVNO)の通信速度は遅いが自分でも対策が可能!

格安SIM会社(MVNO)はキャリアから通信回線を借りているため、通信速度がやや遅くなることを前提に、頭に入れておかなければなりません。
それに通信速度がやや遅いからといって最初から諦める必要もなく、ある程度自分でも対策することもできます。
特に、利用する時間帯や人ごみの中といった電波環境やトラブルによる再起動は自分でも行うことができます。
誰でもできることであるため、通信速度が少しでも遅い!?と感じたら、まずは自分で対策しましょう!
また格安SIM会社(MVNO)には通信速度に力を入れているUQモバイルやマイネオもあります。
どうしても格安SIM会社(MVNO)の通信速度が気になるのであれば、最初から、速度重視で選んでみるのも良い思います。