



IIJmioはマルチ回線の格安SIM会社(MVNO)であるため、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)を選択できます。
どちらも格安な料金で利用できるものの、プランやサービスの選択肢、それに通信速度やLTEのエリアといった通信面においても違いがあります。
そこで最適なタイプ選びができるように、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)の違いをまとめてみました。
目次
IIJmioのタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)を項目別に比較!

当サイトでは、「対応端末」「料金プラン」「通信速度」「LTEの対応エリア」「サービス内容」の5種類分けて、項目ごとに詳しく解説しています。

タイプD(ドコモ回線) | タイプA(au回線) | |
対応端末の種類 |
![]() 多い |
![]() 普通 |
料金プラン |
![]() すべてのプランあり |
![]() 一部のプランなし |
通信速度 |
![]() 普通 |
![]() やや速い |
LTEの対応エリア |
![]() 広い |
![]() やや狭い |
サービス内容 |
![]() エコプランがNG |
![]() エコプランがOK |
\各プランの詳細内容は公式サイトでも確認できます!/


対応端末の違い ※iPhoneのSIMロックも関係

IJJmiioではiPhoneやAndroid、そして幅広い機種で対応していますが、タイプ選びの基本は対応端末です。
ただし、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(ドコモ回線)で比較すると、ドコモ・au・ソフトバンクといったメーカー別で対応する機種が大きく異なります。

iPhoneの種類 | タイプD | タイプA |
SIMフリー | OK | OK |
ドコモ | OK | NG |
au | NG | OK(※1) |
ソフトバンク | NG | NG |
まずSIMフリーのiPhoneは、回線の種類が限定されないため、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)のどちらを選んでも問題ありません。
次に、ドコモのiPhoneはタイプD(ドコモ回線)、auのiPhoneはタイプA(au回線)のように同じ回線同士であれば、基本的にそのまま使うことができます。
ただし、auのiPhone(6S~7 Plus)のみ、SIMロック解除をしないと使えないため注意して下さい。


ソフトバンクスマホ(iPhone6S~最新機種)もそのままでは使えないため、必ずSIMロック解除が必要です。
ただし、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)のいづれの回線を選ぶことができます。


料金プランの違い

IIJmioには、ミニマムスタートプラン、ライトスタートプラン、ファミリーシェアプラン、エコプラン、eSIMプランなど複数のプランから選択ができます。
それぞれのプランごとで料金はもちろん、選択できるタイプの種類も違います。
※画像をなぞると虫眼鏡のように拡大します。
ミニマムスタートプランとライトスタートプランは、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)、さらにSIMカードの種類によって料金が少し違います。
まず音声通話機能付きSIMはタイプ別に関係なく、ミニマムスタートプラン(3GB)であれば月額1,600円、ライトスタートプラン(6GB)は2,220円から利用できます。
次にSMS機能付きSIMの場合、ミニマムスタートプラン(3GB)とライトスタートプラン(6GB)の両方とも、タイプD(ドコモ回線)の方がタイプA(au回線)より140円ほど高くなります。
僅かな違いですが、月額利用料金を気にしている方は覚えておいて下さい。
そして最も大きな違いはデータ通信専用SIMであり、タイプD(ドコモ回線)のみの利用になります。
データ通信専用SIMではタイプA(au回線)を利用できません。



ファミリシェアプラン(12GB) | タイプD | タイプA |
音声通話機能付きSIM | 3,260円 | |
SMS機能付きSIM | 2,700円 | |
データ通信専用SIM | 2,560円 | – |
ファミリーシェアプランでも、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)のいづれも料金は同じです。
ただし、スタートプランと同じくデータ通信専用SIMではタイプA(au回線)を利用できません。
このようにスタートプランとファミリーシェアプランでは、タイプA(au回線)のデータ通信専用SIMが使えないため、特に2台目のサブ端末として利用するには不便です。
そのため料金プランだけで比較すると、タイプD(ドコモ回線)は利用制限がなく、どんなニーズの方でも選びやすいといえます。
\各プランの詳細内容も確認できます!/

音声通話機能付きSIM | SMS機能付きSIM | |
エコプランミレニアム(3GB) | 1,600円 | 900円 |
エコプランスタンダード(7GB) | 2,400円 | 1,700円 |
割引 | 100円の割引(0.5GBごと) |
エコプランはタイプD(ドコモ回線)のみであり、タイプA(au回線)は利用できません。
余ったデータ容量が0.5GBごとに100円割引できるため、節約志向の方にはオススメのプランですが、タイプ選びには注意して下さい。
eSIMプランはタイプD(ドコモ回線)のみの提供であり、しかもデータ通信専用SIM(月額1,520円)しか利用できません。
さらに最新のiPhoneを中心にeSIM対応端末しか利用できないため、注意して下さい。
通話料やオプションの違いはなし!

他社から乗り換え(MNP転入)などで音声通話機能付きSIMを利用したい場合、タイプ別で比較すると通話代はどうなるのか?
結論から言うと、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)の通話代は同じです。
- 一般の場合(20円/30秒)
- 同一名義の場合 ※mioID(16円/30秒)
- みおふぉんダイヤル ※国内(10円/30秒)
- みおふぉんダイヤル ※国際(10円/30秒)
- みおふぉんダイヤル ※国内で同一mioID(8円/30秒)


例えば、通話定額オプションは3分かけ放題(月額600円)と10分かけ放題(月額830円)の2種類から選択できます。
他にもIIJmioにはさまざまオプションがありますが、すべて同じ料金で利用できます。

初期費用の違い!

新規契約をはじめ他社から乗り換え(MNP転入)をする場合は、初期費用が発生します。
IIJmioではタイプごとに初期費用が違うため注意です!
初期費用 | タイプD | タイプA |
パッケージ価格 | 3,000円 | 3,000円 |
SIMカード発行手数料 | 394円 | 406円 |
まずパッケージ価格(事務手数料)は、タイプに関係なくタイプD(ドコモ回線)でもタイプA(au回線)でも同じであり、3,000円発生します。
しかし、SIMカード発行手数料となるとタイプごとで変わってしまい、タイプA(au回線)の方が1枚あたり12円ほど高くなります。
僅かな金額ですが、複数回線を利用する場合は、回線数(SIMカードの発行数)に比例して金額が少し変わってしまうため注意です。


通信速度速度の違い

IIJmioの通信速度は一般的な速度であり、他社と比べても比較的に安定していると言われています。
では、タイプ別で比較した場合は違いはあるのか?ある1日の通信速度を調査し、比較してみました。


朝、昼、夜に分けてみると、特に昼の通信速度が遅くなります。
これはIIJmioに限らず他社の格安SIM会社(MVNO)でも言われていることですが、特に昼に影響されます。
しかし、1.0Mbps以上の通信速度が出ているため、普通にネットを見る程度であれば、全然問題ありません。


タイプA(au回線)はタイプD(ドコモ回線)と比べると、全体的に通信速度がやや速いです。
ただし、タイプD(ドコモ回線)と同じくタイプA(au回線)でも昼の時間帯がやや遅くなりますが、朝や夜と比べれると通信速度の差が大きく影響されます。
そのため、全体的にみると不安定感があるといえます。


LTEの対応エリアの違い
IIJmioはドコモ回線とauの回線のLTEを利用することができますが、借りている回線の種類が違うことからエリアの範囲が少し変わります。
基本的に、都市部ではほぼ100%カバーしているため、タイプD(ドコモ回線)も、タイプA(au回線)も違いはありません。




どちらのLTEエリアを見ても、ほぼ同じであり大きな違いはありません。
人口が集中する市街だけでなく、山間部でも同じようなエリア範囲であるため、地方でも大きな差はありませんでした。
自分の端末の通信状況が、タイプごとに大きく変化します。
タイプD(ドコモ回線)では3Gもカバーしているため、高速通信から低速通信に切り替わります。
しかし、タイプA(au回線)はいきなり圏外表示になってしまい使えなくなります。
タイプA(au回線)を使う場合、LTEエリアをカバーする範囲が少ないから、山間部では回線が途切れやすくなります。


通話品質の違い

IIJmioの通話品質を比べた場合、タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)の違いはありません。
普通に電話をするなら特に問題はありません。
ただし、タイプA(au回線)はau VoLTEに対応しているため、au VoLTE対応の端末同士の場合は本来の声に近くなる特徴があります。

IIJmioのサービス内容の違い

IIJmioではタイプD(ドコモ回線)でもタイプA(au回線)を選択しても、共通のサービスを利用できます。
- データ繰越
- データシェア
- IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)
- IIJmioプレミアム特典(長得)
- テザリング
タイプD(ドコモ回線)⇔タイプA(au回線)の回線変更はできるの?



タイプD(ドコモ回線)⇔タイプA(au回線)のいづれも回線変更はできますが、音声通話機能付きSIM同士の変更のみ不可能となります。
- タイプDの音声機能付きSIMからタイプAの音声機能付きSIMへ変更
- タイプAの音声機能付きSIMからタイプDの音声機能付きSIMへ変更
音声通話機能付きSIM同士の変更以外であれば、データ通信専用から音声機能付きSIMもOKだし、タイプDの音声機能付きSIMからタイプAのデータ通信専用SIMの変更も可能となります。


IIJmioのタイプ選びは対応端末が基本だけど迷ったらタイプDがおすすめ!

IIJmioのタイプ選びを決める前に、まずは自分の端末がどちらのタイプに対応しているかチェックしないといけません。(大前提)
もしタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)の両方に対応している場合は、1つに絞る必要があり、下記を参考にしてみて下さい。
- 音声通話機能付きの料金はどちらも同じ
- SMS機能付きSIMは料金が違うため節約志向ならタイプA(au回線)
- データ通信専用SIMを使いたいならタイプD(ドコモ回線)
- LTEのエリアの範囲外で住んでいる場合はタイプD(ドコモ回線)
- エコプランを使いたいならタイプA(au回線)
特にデータ通信専用SIMやエコプランを利用したいならタイプの種類が必然と決まってしまいますが、どうしても迷ってしまった時はタイプD(ドコモ回線)を選べば、無難に利用できます。

